もしかして、言葉の問題?
これは前回の投稿の続きです。
St.Janne d’Arc(セントジャンヌダルク)小学校の3年生の先生とかけ算の筆算の授業後にこんなことを話しました。
私 「ドアに一番近いところに座っている女の子は何ていう子?」
先生 「○○さんだよ。」
私 「彼女、Slow Slow(習熟がゆっくり)だけど、フランス語分かっているのかな?」
先生 「う~ん・・・。彼女は、お休みが多かったから、フランス語もついていけていないと思うわ。」
なるほど・・・。
この日、私は、彼女にビスラマ語で話しながら、筆算の前段階である図を書く支援をしました。最初、じっとプリントを見て、考えていた彼女ですが、どうやら分からないようです。教えに入ると、理解できたようで、その後、ゆっくりではありますが、解き終わることができました。休み時間も外に出ずに、一生懸命解いて、私のところへ持ってきました。
私のへたくそなビスラマ語で、彼女は理解することができました。ということは、ビスラマ語で教えれば理解できるということなのではないか?と思ったのです。
確かに、語学のクラスはフランス語だし、学校での会話もフランス語です。でも、町に出れば、みんなが分かる言葉はビスラマ語です。家族の会話が何語なのかということも関係しているだろうと思います。
フランス語がわからないバヌアツ人は結構います。これは、算数を学ぶときに問題があるなと思いました。日本では、なかなかぶつからない問題です。どこでも、みんな日本語ですから。ここで、大きな差が出るのか!と思いました。
英語とビスラマ語は似ている部分が多いのでまだよいかもしれません。
それでも他の英語系の学校の先生は、
「今年から、カリキュラムが変わって、1,2年生は語学のクラスは英語ではなくて、ビスラマ語を教えることになったし、算数もビスラマ語で教えているから、以前、英語で算数を教えた子供より今年の子供たちは習熟がよいわ。」
なんてことを言っていました。
学年の小さい子どもは、算数だけでも、ビスラマ語を交えてすれば、もう少し理解できるのかなと思いました。バヌアツならではの問題です。
下校時に、普段は物静かなその女の子が「Sayuri バイバイ!」
ととてもかわいい笑顔で声をかけてきたのが忘れられません。問題が解けたのが本当にうれしかったのでしょう。これから、この子を何とかしてあげたいと思ったのでした。
I wonder if there is problem of language in math class.
There are 3 public languages in Vanuatu.
This might be difficult for children to learn math.
There might be possibility to complicate.
I want to support children enhance understanding.