Vanuatu diary

青年海外協力隊H27年度1次隊でVanuatuへ派遣されています。

ラップラップを作る

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ラマンアイランドは本当に美しい島でした。車や街灯はもちろんないので、とても静かで穏やかな島です。村の文化らしいのですが、大きな石を道の両サイドに並べて歩道にしているなど、自然のもので村の区画が整備されていて、とても美しいのです。ゴミもほとんど落ちていません。ビラは結構ゴミが落ちているので、本当にきれいだなと感じたのでした。

ファミリーごとに地域の名前があるそうです。小さな島だけれども、その島の中にも村があるのです。オーストラリアやニュージーランドなどからは時々人が来るそうですが、日本人はほとんど来た事がないらしいので、みんなラマンに初めて来た日本人ボランティアだと喜んでくださいました。

そして、私は、幼稚園の中の子供たちが遊ぶ小さな家のペインティングをしました。 

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新学期から遊ぶ子供たちが喜んでくれるといいなと思います。

あ、そういえばジョンからの知らない人からマンゴーもらったらだめという忠告ですが、ラマンでは全然心配することはなかったです 笑。むしろ、いままでのどのマンゴーよりも甘くておいしかったので、かなりたくさん食べてしまいました。ものすごくおいしかったです。

しかも、そのあたりにたくさん成っているので、子供達もあちこちで食べていました。海で泳ぎながら食べている子供もいました。

 

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トイレはやはりブッシュトイレ(ボットントイレ)だし、シャワーは無くて、近くのポンプか井戸からバケツに水を汲んで、それを使って体を洗います。

 

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島の言葉も少しだけ覚えました。

おはよう=アルウォー

おやすみ(さよなら)=アマラオ

ありがとう=シバ

 

島の言葉はさっぱり分かりませんでしたが、みんなビスラマ語で私とは話すので、大丈夫でした。

 

そして、バヌアツ6か月目にしてやっと念願のラップラップ作りに参加することができました。ここまで首都から遠い島だと本当に伝統的なアイランドのラップラップでした。

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バヌアツのアイランドの人たちは自然とともに生きているのだと身をもって体験しました。

「森の人」という言葉が頭に浮かびました。買い物が難しいことも一つの要因だと思いますが、必要最低限のもの以外は買わず、島にあるものを使って、料理をして食べています。そして島の自然を愛し、島の自然を楽しんで暮らしているのです。

このような人間らしいシンプルな暮らしは素敵だなと思う反面、便利な暮らし、物のありふれた暮らしを知ってしまった私には彼らのような暮らしを短期間ならともかく、一生続けていくのは難しいだろうとも感じました。

 

f:id:mikanyui:20151229132610j:plainこの日のラップラップは、ヤムイモとココナツ汁とアイランドキャベツのシンプルなものでした。これで、20人くらいは食べられます。あとはチキンもしくは、魚を入れるときもあるそうです。

この日はツナも別で焼いてくれました。ツナがおいしくて、おいしくて………。

魚に飢えている私には本当にありがたい食事でした。 

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この家族の一人のパパと話していたのですが、アイランドでは家族みんなで集まって食事をするのだよということでした。本当に一つのファミリー(一族)がみんな集まって食事をするのです。一体何人いるのだろうという感じ…。バヌアツ人の家族を大切にする温かさを家族に一緒に入れてもらって感じることができました。

そしてこのパパからは、ココナッツの利用方法がいくつかあることを教えてもらいました。

ざっとこんな感じです。

飲む

中身を削って食べる

汁を絞って料理に使う

オイルにする

アクセサリーにする

 

帰りは飛行機で帰ります。エピ島にある空港にボートで行きます。空港と言っても、小さな建物が一つあるだけで、アスファルトの滑走路らしきものはありません。びっくりするくらい小さい飛行機でした。操縦士入れて、10人乗りの飛行機。ポートビラに着いた時、本当に安心しました。

ちなみに行きは8時間かかりましたが、飛行機だと45分です。

バヌアツの上空をじっくり見ながら帰りました。やっぱり未開の地が多いなと思いました。

 

島民の中にはSayuriのことはもう知っているし、ツーリストじゃないから、今度来たときはいろいろ特別だよと言ってくれた人もいました。また来てねとたくさんの家族に言ってもらえて本当にうれしかったし、たくさんの心温まる思い出ができました。