SHEMATA
日本の小学校は卒業シーズンです。
私の在籍校も明日卒業式です。みんな6年間の様々な思い出を胸に、新しい場所で活躍していくことだと思います。
卒業した子供から、「夢に向かって頑張っています」と正月に年賀状で知らせをもらいました。彼女は4月から中学3年生になります。こういうときが本当にうれしいです。
卒業した子もこれから卒業する子もこれからどんな人生を歩んでいくのかな。楽しみです。
家のネットの調子がいまいちだったり、巡回指導で教育事務所に行けず更新が遅くなりました。
先週の金曜日についに算数教師会を立ち上げました。
ポートビラの23校にレターを送りましたが、おそらく1/3くらいしか学校は来ていなかったと思います。でも18人ほど先生は来てくれたので、よかったです。中には、違う島の先生も興味があると来てくれました。もっと周知するように次回はリマインドをもっとしようと思います。
人がなかなか集まらず、30分遅れで始まりました。バヌアツタイムですね 笑。怒ったりしないのがバヌアツ。でも時間通りに来てくれる先生もいたので、始まるまでの待っている時間、日本の小学校でやったソーラン節をビデオで見せました。
SHEMATAは算数教師会の名前です。
教育省に配属されている他のボランティアと一緒に開きました。
この日は、組織についての説明や私がバヌアツを巡回して感じたことをもとに日本の算数教育を紹介しました。日本の算数教育と言っても私の経験をもとにしたものですが。。。
私は30分ほど、プレゼンをしました。
主な内容は、
〇巡回指導で教えた内容。
〇巡回指導をしていて感じた課題。
〇日本ではどんなふうに算数が行われているのか。
具体物を使った指導法や45分の授業づくりを紹介しました。
それから板書のこと。
〇授業のマネージメントサイクル。
〇SHEMATAで提案したいこと。
巡回指導をしているKawenuの1年生の先生の授業の様子を動画でみなさんに紹介しました。バヌアツの算数セット、Numeracy kitを使った授業です。具体物を使っていこうというのが、この算数教師会の一つの提案でもあります。
この算数教師会がJICAボランティアがいなくなっても続けられるには、先生達が主体となって会が運営されていくことだと思っています。だから、私が、提案するばかりではなく、先生達の知恵と普段の実践などを紹介してもらう場面をどんどん作りたいと思っています。そうでないと、消滅してしまうと思います。
なので、私が教えている場面ではなく、バヌアツ人の先生が教えている場面を動画で紹介しました。
知っている先生がどんなふうに教えているかというのは気になると思うんですよね。
これからどんなことをSHEMATAで学びたいのかグループワークで考えました。みんないろいろディスカッションをしていてよい話し合いができたのではないかと思います。
あるグループのディスカッション内容。
どんな内容が出たのか、発表してもらいました。
次回は来月15日にKawenuで開きます。
内容はBase10にしようと思います。10の構成ですね。
10の構成をもとにたし算やひき算ができることを示す予定です。
Kawenuの2年生の先生に提案をお願いしています。バヌアツ人の先生にどんどん参加してもらうようワークショップをマネージメントしようと思っています。
後日談
月曜日にKawenuに行ったら1年生の先生からこんなものを作ろうと提案され一緒に作りました。
私「今までもこういうものは作っていたの?」
先生「今までは作っていなかったよ。この前SHEMATAで具体物を使うと言っていたから、いいかなと思って。」
私は感激しました。作ろうとひとことも私は言わなかったのですが、先生が自ら考えて作った方がよいと感じたのはすごいなと。
私「日本で1年生を教えていたとき私もこういう具体物を作っていたよ。」
と伝えました。
これからも、いろいろな学校の先生の実践を紹介していきたいと思います。