Vanuatu diary

青年海外協力隊H27年度1次隊でVanuatuへ派遣されています。

Assessment

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先週は2校の算数指導に行きました。本当は3校なのですが、アセスメント(評価)のワークショップがあったため、お休みさせてもらいました。休みの連絡を入れるのにもひと騒動ありました。学校に固定電話がないので、校長先生の携帯に電話するのですが、連絡とれず、3回職場の人に「連絡しなければいけない。」と言い続けて、結局直接学校まで行って校長先生に話しました。ZCA(Zone Curriculum Adviser)の上司が車で連れて行ってくれました。

13日、木曜日は、Lonesという村のほうの小学校で行われたワークショップに州事務所の人たちと行きました。対象は、近郊4校の先生方。内容はアセスメント(評価)についてです。ワークショップは午前から午後まであって話を聞くのは言葉もよくわからないので、正直つらかったのですが、州教育事務所が何をしようとしているかが分かって結果的にはよかったです。算数の指導に行きたかったという気持ちはもちろんあったのですが、事務所の方がどんな仕事をしているのか少し見えてきました。

アセスメントの主な内容は以下です。

1.子供ひとりひとりの成績を出す

2.学校の中での先生の評価を出す。

3.州の中での学校の評価が出る。

しかし、これは本当に実現可能なのであろうかと疑問をもちました。ある小学校で働いているJICAの先輩隊員からも先生達が子供の成績を出すことがまず、大変だと聞いていたからです。計算することが・・・だそうです。テストを作ることも大変だそうです。

14日、金曜日は、私の勤務先の州事務所で郊外の校長先生を集めて、説明がありました。しかし、校長先生達の中から、「タフ トゥマス」という声がちらほら聞こえ、これはかなりのハードワークだということを感じられたようでした。自分の経験からも現場の教員は大変だということは容易に想像できます。

政府がバヌアツの教育環境を変えようとしている熱意は分かりました。ただその方法として、果たしてこれがよいのか?というのは正直疑問です。まだ、働き始めて3週間ほどなので、しばらく様子を見ようと思っています。ビスラマ語もまだよく分からないので会議の内容も半分も分かっていません。言葉がわかるようになってきたら、自分の考えも伝えられたらよいかなと思います。パワーポイントだったので辛うじて分かりました。

あと2日間で分かったことは、毎年、州ベースで4年生と6年生のテストがあるということ、2年に一度、Provincial testがあるということです。

ワークショップに参加して感じたことですが、アセスメントももちろん大事だけど、やるべきことがもっとこの国にはあるような気がします。バヌアツには教科書が無いのです。政府にお金がないとのこと。バヌアツに来てみて分かったことですが、この国はオーストラリアなどの他国の援助で成り立っているところがあります。先生たちが算数を指導するためのTeacher’s guideは1年生だけしか、今はありません。3年生までは今年中に出すそうですが…。教科書を作ることは、難しいのかもしれませんが、教材を作るほうがよっぽど子供のためになるのではないかなと感じました。指導内容がまだ確立していない中でアセスメントをするのは時期尚早ではないかと感じました。とりあえず、もらった資料を読んで理解しようと思います。

私は地道に算数の指導方法を教える活動をすることと、教科書が無いのでそれに代わる教材作りをして少しでも先生達に広められたらいいかなと思います。少しずつですが、やろうと思います。

 

余談ですが、海外生活の洗礼を早速、受けています。蕁麻疹が出ました。日本では出たことが無かったので、どうしたものかと思い、とりあえず持ってきていた塗り薬を使っています。痒い思いを3日ほどしました。外食した時の中華に当たったのか、職場のランチで食べた魚に当たったのか分かりませんが、疲れていたタイミングで当たってしまったのかもしれません。無理せず生活しようと思います。バヌアツの魚は要注意です。リーフフィッシュのシガテラの毒に当たると大変です。去年はマーケットでリーフフィッシュを食べたバヌアツ人がシガテラに当たって亡くなったそうです。私は、リーフフィッシュは食べないようにしています。今は、もうすっかりよくなりました。